柔道強化選手の経験を活かし「心技体」が整う場を

事業内容

女性療術整体師として、女性専用の整体サロンを開業。オールハンドにこだわり、経絡リンパを刺激しながら、体のバランスを調整。ストレッチも行い「心技体」のバランスが整う施術を完全予約制で行う。

About us　会社概要

柔道一色の生活からコーチへ
全日本柔道連盟の強化選手に選ばれ、全国大会優勝経験や国際大会出場歴もある「Balance House KK」のオーナー・児玉久美さん。小学校から大学までオリンピックを目指してひたすら柔道に打ち込む日々を過ごし、実業団選手としても活躍したのち、「限界までやり切った」と感じた28歳で現役を引退。
その後、さまざまな職業に挑戦するなかで、熊本の大学からコーチの依頼が舞い込みます。やがて、母校の高校からもコーチとして招聘され、「これまでいろんな人に支えてもらったので、恩返ししたい」という想いで引き受けました。

手に職をつけ、独立開業
その児玉さんがなぜ、整体師への道を歩み始めることになったのか。大きな理由となったのが、現役時代の体の不調と、児玉さんを支える地元の整体師の存在でした。その先生のケアが最も自分に合っていると感じ、2013年に整体師の免許を取得。全国各地で行われる整体施術のイベントにも参加しながら7年の研鑽を積みました。
そして2020年、開業を考えます。父親の逝去がきっかけでした。「今までたくさん支えてくれた父は、もういない。自分の足で、仕事で、しっかりと歩まねば」。そう考え、独立開業の準備を始め、田主丸町商工会を訪れたのです。

Founding　創業支援

<●相談の決め手は「二人三脚」
他にも創業支援関連のプランはありましたが、受講日を設定したセミナー形式でした。わたしの仕事とコーチのスケジュールを考えるとどうしても予定が合わなくて……。田主丸町商工会にお願いしたのは「伴走型」だったからです。

●相談後に決めたこと
実家のビルを活用する予定だったので、場所だけは決まっていました。その後、創業計画書の作成のほか、看板、店の「顔」であるドアのデザイン、ホームページ、名刺、パンフレット……と、すべて相談し、デザイナーさんや建築家も紹介していただきました。

●経営者に必要なことを学ぶ
創業計画を立てながら理念・行動計画・数値計画などを考え、また、中小企業診断士の先生にも相談でき、「こうやって経営者になっていくんだ」と知りました。また、田主丸町商工会のカリキュラムをこなすことで日本政策金融公庫の融資が申し込めるということも初めて知ったことです。

●伴走型で良かった！
わからないことがあるとすぐに連絡し、教えてもらいましたし、ホームページやパンフレットの構成なども相談していました。二人三脚で、本当に一から十まですべて一緒につくっていただいたのが一番助かりました。

Future　その後の展開と未来への展望

店名にもデザインにも思いを込めて
店名の「バランスハウス」には、児玉さんが現役時代から実感していた「心・技・体のバランスが大切」という想いが込められています。勝負の世界で「技」は結果であって、日頃の「体と心のバランス」もとれていないと、結果に結びつかないものです。
「Balance House KK」では血のめぐりを重視。女性に心から安心して体を整えてもらえるよう、女性限定に絞り、何度も通える価格に設定しました。また、看板や名刺のデザインには児玉さんの好きなモチーフがちりばめられています。

頑張る女性を応援したい
また、自身が40代になって体調の変化を感じるようになり、「頑張る女性」「頑張ってきた女性」を応援したいと思うようになったそうです。メインターゲットを40代以上に据え、2022年2月にオープン。その後は主に口コミで来店客が増えています。
「独立できた、という満足感はありますが、まだまだこれから」と児玉さん。今後はリピーターを増やしていきたいと話します。「ただ、１日の予約を多くとるのではなく、これまでと同じく、一人一人と向き合う時間を大切にしていきたい。そのためには、私自身も元気じゃないといけないので、自分のケアの時間もとろうと思います」。

目標を持ち進めば、夢は叶う
二足のわらじのもう片方、柔道コーチとしての夢もあります。オリンピック選手を育てたいという夢は、なんと東京オリンピックで叶ってしまいました。今後は「パリオリンピックに近い選手がもう一人いるので、二人で出場してくれると最高に嬉しいです」と児玉さん。開業してみて「一つ一つ目標を持ち、前に進めば自分の想いは叶う」と知ったと話します。
これからも、自分らしく、自分を持って前へ。「バランスハウスに行ったら元気になる」と言われるように、「心技体が整う場」を目指します。

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