1台1台に真心を込めて夫婦で営む自動車整備会社
- MC WORKS
- 久留米市田主丸町以真恵270-3-2
- ■代表者: 谷口 満
- ■創業: 2024年5月7日
事業内容
2級整備士として10年以上のキャリアを持つ代表の谷口満さん、アパレル業界から転身しコーティングを担当する妻の千代子さんが二人三脚で営む自動車整備会社。国道210号沿いにあるライトグリーンの整備工場で1台1台丁寧な整備を心掛ける
About us 会社概要
整備士の夫、異業種から転身した妻の二人三脚
宮崎県出身の谷口さんは2級自動車整備士として宮崎の自動車販売店、さらに福岡の中古車販売会社であわせて10年以上勤務し、経験を積んできました。
いずれは独立を考えていたという谷口さん。30歳のときに福岡・朝倉に新居を構えると、次の人生の目標として5年以内の独立を意識するようになり、居抜きで借りられる自動車整備工場を探し始めました。当初は自宅近くで探していましたが適当な物件がなく、エリアを広げて情報収集していたところ、田主丸町の国道210号沿いに自動車整備工場として使われていた空き物件がヒット。前オーナーが使っていた設備・機材がほぼ揃った好条件で借りることができました。
整備工場のサービスの一つに車検対応があります。車検に際して自動車の点検・整備を行う場合は一般的にエンジンなどの部品を取り外す「分解整備」を行います。分解整備を行う工場は地方運輸局長の認証を受けなければならず、そのためには2級以上の自動車整備士1名を含む「2名の従業員」が必要とされています。
そこで、アパレル業界で働いていた妻の千代子さんが工場の従業員として働き、二人で工場を運営していくことにしました。千代子さんは自動車整備と並んでニーズのあるコーティング(塗装の上に特殊な液体を塗布して保護皮膜を張る処理)について学ぶため2週間にわたる外部の技術講習を受講し、その知識と技術を習得しました。
こうして全ての準備が整い、2024年5月に創業しました。
お客さん一人ひとりに向き合っていく
谷口さんが目指すのは、「多少費用が高くても、時間が掛かっても自動車の整備・点検はここにお願いしたい」と言われる整備工場です。これまで働いてきた中古車販売店では次々と持ち込まれる自動車の整備作業に追われ、一人ひとりのお客様、一台一台の自動車にじっくりと向き合うことができませんでした。その時の忸怩たる思いも独立した理由の一つになっています。
「整備に時間をかけるとそれだけコストもかかりますが、お客さんの要望をしっかりと聞きながら1台1台を丁寧に整備し、お客さんの立場に立った提案していきたいと思っています」
Founding 創業計画
・田主丸町商工会への相談のきっかけ
工場事務所の内装工事、自動車整備に必要な設備や機材の購入などが見込まれたことから、自己資金に加えて金融機関から融資を受けることを検討。その融資の際に優遇措置が受けられないかリサーチしていたところ商工会の存在を知り、相談へ。
・創業までの歩みと支援内容
内装工事費や機材購入費などの一部に、利率の優遇措置が受けられる久留米市新規開業資金の活用を計画。申請の条件となる特定創業者の認定を受けるため、指導員および中小企業診断士から「経営」「財務」「販路開拓」「人材育成」について指導を受ける4日間のカリキュラムを受講しました。その後、申請に必要となる書類をアドバイスをもとに作成・提出し、融資を受けることができました。
Future その後の展開と未来への展望
将来的には中古車販売も視野に
開業後は主に谷口さんが自動車整備、千代子さんがコーティングを担当しています。現在は以前勤めていた中古車販売店などから受ける仕事が中心となっており、当面はこうした委託業務に対応していく予定です。その上で信頼と実績を積み上げ、まずはしっかりとした経営基盤を築いていくことに力を注いでいきます。
ただ、このさき業容を拡大していくためには、一般顧客からの修理・点検、車検サービス獲得が欠かせません。幸い工場は交通量の多い国道沿いにあるため、通勤などで通行するドライバーの目につきやすいというメリットがあります。実際、オイル交換や電球交換などの依頼も徐々に入るようになっており、「こうした注文をきっかけに整備・車検などの受注につなげていきたい」と谷口さんは語ります。
当初は中古車販売にも並行して取り組んでいく予定でしたが、実際に事業を始めてみると自動車整備やコーティングへの対応で手一杯。中古車の仕入れから顧客対応に割く時間の余裕はないため、一旦保留にしています。ただ、一般顧客からの整備・点検の依頼が増えてくれば、「修理にこれだけ費用がかかるなら、買い替えを検討したい」という声が出てくることも予想されます。こうしたニーズを見極めながら、中古車販売に参入するタイミングをうかがっていきます。
どんな車種にも対応できる整備士に
地球温暖化防止などの観点から二酸化炭素の排出抑制に向けた国際的な動きが加速しており、自動車もガソリン車からハイブリット車、電気自動車などへ移行していくことが予想されます。今後は自動車整備士にもこうした車種への対応が求められてきます。
「ベテラン整備士のなかには電気自動車など新型車の整備に慣れていない人も多くいます。逆に若い整備士は、古い車種の整備は経験がないという人も多いはず。自分はどちらにも対応できるよう、知識や技術を磨き続けていきたいと思っています」
宮崎にいる谷口さんの父も自動車整備士として今も工具を握っているといいます。「70歳までは現役で働くと言っていますので、私たちも負けないよう頑張っていかないといけません」。
ゆくゆくはコーティングの専門店舗を新たに構え、工場の規模も拡大していきたいと目標を掲げる谷口さん。千代子さんとの二人三脚で、力強くその一歩を踏み出しています。