設計から施工、アフターケアまで自社で一貫
- 株式会社 横mix
- 福岡県久留米市田主丸町豊城1773-9
- ■代表者: 横溝 泰士
- ■創業: 平成22年6月2日
- ■計画承認日: 令和2年10月30日
- ■TEL: 0943-72-3383
高いクオリティと安心の顧客サービス
「株式会社 横mix」は「技術と技術を結び人と人を繋ぎ未来をつくる」を会社理念とする建設業者で、外構工事を含めた造園をはじめ、エクステリア、コンテナハウス、植木販売など多岐にわたる事業を展開する注目の会社だ。代表取締役社長である横溝泰士さん自身が造園職人として建築事業に従事しながら現場で培った経験を活かし、建物の外回りをトータルでプロデュースする。
地域の競合社は設計、デザインの提案もしくは施工のみに留まる会社が多いのに対し、同社は設計から施工までを一貫して行うことで他社との差別化を図ってきた。そのため、施工後も丁寧なアフターケアを行うなど信頼は厚い。近年は依頼の内容も多岐に渡り、カーポート・門柱施工の他、河川の復旧工事に伴う崩れ防止用芝貼りなど、公共工事も請け負うまでになった。横mixが支持される理由、それはデザイン性と機能性を兼ね備えた高い設計力、イメージを形にできる確かな技術力、充実の顧客サービス、そしてそれらを実現できる優秀な人材である。
オフィスをショールーム化し、自社サイトも一新
のどかな田園風景の中にひと際目を惹くスタイリッシュな建物。それが横mixのオフィスだ。オフィスはショールームの役割も果たしており、デザイン性の高い外構とスクテリアで彩られている。横溝さんは「これまでは、我々がお客様のオフィスに資料を持ってお伺いをしていました。しかし、口頭で完成イメージや建材の素材やカラーの話をするより、実際に施工事例を見ていただいた方がお客様もイメージがしやすいんじゃないかって思ったんです」と語る。
さらに自社のホームページも大幅に情報量をアップし、2022年春頃にはリニューアルが完了する予定だ。特に充実させたのはこれまで手掛けた施工事例のページ。事業の展開が多岐にわたるため、実際に手掛けた事例をカタログのように見ていただき、そのままホームページからお問い合わせをしていただけるような動線を作っている。
ショールームや事例を集めたホームページなど、設計デザインの提案から施工まで自社一貫で手掛ける高いクオリティは実際に「見ればわかる」はずだ。
経営革新計画を策定してみようと思ったきっかけは?
実は経営革新の策定は今回で2度目となります。自社製品開発やホームページのリニューアル、オフィスのショールーム化など、新たな取り組みのために着手しなければないことが多数ありましたし、前回作成した経営革新計画がどのくらい達成できているか数字も確認したいと思い、2度目となる経営革新計画の策定を行いました。
以前に比べて業界を取り巻く環境も随分変わりました。さらにコロナ禍という困難も加わりました。既存の事業を続けているだけでは、今後飛躍的な利益の発展は見込めません。いろいろと新しいことに取り組みながら、事業の発展と地域への貢献に繋げていきたいと思います。
横溝さんの経歴を教えてください。
田主丸町出身で、両親は「横溝造園」という造園業を営んでいました。私は両親の後ろ姿を見て育ち、高校卒業後は地元の造園会社に植木職人として弟子入り。その後、さらに技を磨くため京都の造園会社に入社して経験を積みました。そして再び田主丸町に戻り、満を持して両親の営む横溝造園に入社。2010年には株式会社横mixに改名し、同時に代表取締役社長に就任致しました。
造園業からスタートした会社ですが、たくさんのお客様の要望に応えて行くうちに、気が付けば庭師の造る外構工事、エクステリア工事、コンテナ事業と事業が拡大しています。
自社製品の開発と植木販売に活路
多角的に事業を展開する横mixが、次にチャレンジしようと計画しているのは、自社商品の開発・販売とECサイトを利用した植木の販売だ。建物の外構やエクステリアの設計・施工など現場仕事の受注だけでは、人員に対して限度が決まってしまう。ということは、利益の上限も限られてしまうということ。そこで、インターネットを活用し、自社製品の開発・販売、および植木販売の事業を新たにスタートさせ、さらなる事業の発展を目指す。
横mixの歴史のはじまりは横溝さんの両親が始めた「横溝造園」。植木職人のキャリアもある横溝さんには、田主丸町の植木業界を再び元気にしたいという並並ならぬ想いがある。現在、田主丸町の植木業者は高齢化が進んでおり、後継者不在を理由に廃業を決める業者も少なくない。そんな中、横mixでは植木栽培用の土地を新たに準備し、季節に左右されず安定提供ができるような生産体制と販売ルートを整えるなど、大型の新規事業として取り組んでいく。日本一の植木生産地・田主丸町のプライドをかけた新事業、今後の展開が楽しみである。